今最も多いご依頼:生前整理SOS「親が認知症になり困っているので今後を相談したい」
| 不要品処分
最近特に多いご相談ですが、親がいつの間にか認知症になり、遠方に住むご家族が気がついた時には家の中に物が溢れ、冷蔵庫の中は賞味期限切れ食材で一杯、部屋には腐った食べ物や飲み物が散乱している状態。
これを見たご家族は慌ててとりあえず生ごみや食材を片付けるものの、あまりの状況にこれからどうしていいかわからず、ご相談いただき、解決にむけてご支援が始まります。
ご相談から解決まで(ブログ掲載のご協力と感謝状いただきました。匿名)
通常不用品処分・生前整理・遺品整理など私共に依頼されたお客様のほとんどがご自身やご家族のプライベートな事であり、ホームページ掲載はNGとなります。
今回ご依頼いただいたF様は自分と同じような境遇の人がたくさんいる事を知り、お役に立てるならという事で掲載の許可をいただけました。当団体としてもこの事例が現在お困りの方の参考になれば幸いです。
【事例紹介】
半年ほど前、遠方に住むF様より市内在住の母親の事で相談したいと連絡があり母親宅に伺いました。その時の光景です。入る事が困難な為、一部片付けています。
我々からすればよくある光景で一人暮らしで80歳以上軽度の認知症になっている場合、このような状態になっている事がよくあります。
そもそも戦後物を非常に大切にしてきた世代(捨てない世代)であり、さらに高齢となり物に対する執着心も強くなり、認知症も患い、決まった日にゴミが出せなくなり、このような状況になります。
大変なのは片付け自体は軽作業なのですが、お母様がここで生活をしているため全て確認しながらごみ袋に詰めていく作業となり、通常の遺品整理とは比較にならないほど時間がかかります。すべてお母様の思い出を聞きながら(叱られながら)捨てることを説得し袋に詰めていきます。
※当然の事ですが、お母様の抵抗に合い簡単には捨てる事はできません。この事例では整理完了まで約1ヶ月要しました。この作業を県外や遠方に住んでいるご家族でやろうとしても簡単にできるものではありません。
またこのような作業を業者さんによっては大勢の作業者で一度でやろうとしますが、それはNGです。お母様にとって大切な生活空間が、いきなり環境が変わった事により精神的に受け入れられず結果的にご家族の負担が増える事になってしまう為です。
2~3人ほどのスタッフで短時間(2~3時間程度)本人が疲れたといえば止め毎日少しずつお母様とコミュニケーションをとりながら徐々に進めていく事が、とても重要です。
まずは片付け完了
次はお母様が安全に衛生的に暮らせるよう自宅の老朽化し傷んだ箇所の修繕をしました。
1.雨漏り 2.床の修繕と張り替え 3.開かないサッシの交換 4.ネズミ・モグラ退治
また同じ生活に戻らない為に・・・解決にむけて
せっかく片付けて修繕してもこのままではまた同じ生活に戻ってしまいます。今回の事例では当団体と連携協力いただいている高松市社会福祉協議会様にお母様を紹介し、結果的に週3日在宅ヘルパーさんが入ってくれる事になりました。
食事・買い物・ゴミ出し・掃除等、F様も助かると安心しておりました。私も定期的に見守りで訪問しますが、今も元気で暮らしています。
お母様からすれば私は自分の大切な物を捨てたにっくき敵なのですが、1ヶ月もの間一緒に整理をした事もあり、未だに私の顔は覚えてくれています。(^^)
F様からいただいた感謝状


